ガレージキット組立の一般的なところは、書籍・ウエブ上に多くの情報がありますので、そちらを参照ください
ここでは、展示サンプルを組み立てていて、気になったところをざっと書きました。
ここで書かれている内容は、自分はこうしたよ〜という事で、良くない、おかしなところもあると思います。
あくまで参考として頂ければ…
1:はじめに
パーツの湯口の除去の際、指や手などを傷つけないよう、細心の注意をしてください。
特に今回、腰の大きなリボンの湯口が大きくなってしまいました。怪我をしないようすこしずつ少しずつ除去してください。
アートナイフ、彫刻刀を使い少しずつ除去し、棒ヤスリ、紙やすりで整えます。
一度でやろうとせず、無理に押し切るようなことは絶対に避け、けがなどしないように注意ください。
2:組立
●全体的な所
小さいパーツが多いため、くれぐれも紛失には注意ください。
全体としてパーツ多めなので、部位ごとに小分けにしながら作業を進めました。
パーツはできるだけ軸打ちし、塗装後に迷いなく組み上げられるような状態にします。
軸打ちの穴はサフェーサー塗布、塗装時の持ち手を付けられるので作業効率も上がります。
自分は、2.0o/0.8o で打てる所に打つことが多いです。
軸打ちが難しいパーツは無理せず、マスキングテープで止めるなどして、複数回にわけてサフェーサーを吹きます。
表面処理はタミヤのファインサフェーサーをごく薄く吹き、塗料が乗るようにします。
透明パーツの気泡埋めは、ガイアノーツの瞬間クリアーパテとアルテコのスプレープライマー。
目止めはフィニッシャーズのマルチプライマーを使っています。
接着は主にゼリー状瞬着でおこない、追い接着?で流し込みできる瞬着をつかうこともあります。
小物の接着は透明なゴム系接着剤を多用します。
衝撃がかりやすい台座基部などに、まれにエポキシ系接着剤を使います。
●進め方や、組み上げについて
まずパーツ単位でパーティングライン処理・気泡埋めします。
特に髪の毛などは、組み上げてからだと作業しずらいです。
今回、ほぼすべてのパーツを塗装後、最後に組み上げました。
まとめた方がやりやすい場合は先に接着することもありますが、今回はほぼありませんでした。
パーツ数が多いので、大まかに3グループ(頭部+髪/胴体+後リボン/脚部+台座)に分けてパーツ管理、進捗を揃え、作業を進めました。
一気に全部進めると、どこまで何をやったかわからなくなるためです。
塗装後この3グループを組み上げ、小パーツをあとからゴム系接着剤でくっつけています。
塗装開始まで迄に、すべてのパーツの組み上げシミュレーションを必ず行ってください。
塗装後の前工程のリカバリは難しいです。
下記写真は胴部の組み上げ中。この後両手と後ろのリボンを組付けます。
別途、完成状態の頭部と脚部があり、胴部と合体させますが、
脚部パーツをスカート内部をくぐらせて胴部基部とつなぐ必要があります。
塗装前に各パーツ、角度を調整して軸打ちしてあり、塗装前に組み付けのシミュレーションを十分してあります。
下地や塗装で軸打ち穴が小さくなっている場合があるので、少し広げてあげる場合もありますが、
接着剤を塗布し、特に迷いなく押し込むだけで接合できました。
場所にもよりますが、こすれ防止にビニールをかませて、接合後取り除く方法もあります。

●頭部、髪
顔パーツ、髪、髪飾り、3重リボン、軸打ちできるところはしましたが、難しいところ、力がかからないところ、
今回の場合リボンや、花パーツは所定の位置にゴム系接着剤で固定しました。
髪の毛、かなり繊細になってしまいましたので、折らないようご注意ください。
出来るだけ気泡が無いもの、あっても成形しやすいものを選びましたが、修正が難しかったり、
折ってしまって復旧が難しい、などありましたらご相談ください。

●肩、手
肩の上層パーツですが、根本に湯口があり、コルセットとの接点がわかりにくくなっています。
現物あわせと下記を参照に整形ください。
ここも上層、下層パーツ、胴体で0.8mmで軸打ちしています。

グローブ、手は、パーティングラインの処理が難しいと判断し、3Dプリントパーツで提供させていただきました。
洗浄・2次硬化済みですので、サポートを除去し他のレジンパーツと同じように扱ってください。
0.8mmで軸打ちしています。
●胴体・スカート
数が多くて腰が引けますが、各パーツ単位で干渉するパーツとすり合わせしながら、
丁寧に作業すれば組み上げできると思います。
サフェーサーを吹いた状態で、ほとんど抵抗なく定位置にはまり、組みあがる状態にします。

●背部リボン
スカートパーツを組み上げてから、背中のリボンを設置します。
重量がありますので、必ず軸打ちを行ってください。
何度もくどいかもですが、ここだけに限らず、すべての個所で塗装前の組み上げのシミュレーションを行ってください。
塗装してからの前工程の修正は難しいです。

3:塗装
展示サンプルですが、下記のように行いました。
今回、意図したより全体的に濃い感じになってしまいましたので、展示作例より全体的に薄く、白味多めで
塗って頂いたほうが良いように思います
今までは作り置きを使うことがおおかったのですが、多用していた色が絶版になったりしていたことと、
ガレージキットに慣れていない方が購入されるのが増えてきている感じなので、
入手しやすい塗料で塗ることにしました。
基本色はガイアカラーとMrカラーを使用し、細部や模様はタミヤエナメル、ファレフォを使用しています。
サフェーサーで下地を作った後、透明パーツを除き、発色をあげるためクールホワイトで全パーツ塗ってから
各色を塗っていきました
肌の赤味はピンクのパステル粉をこすりつけています。
●肌
薄色:ノーツフレッシュオレンジにクールホワイト+純色マゼンタ(極小量)
中間:ノーツフレッシュオレンジ
濃色:ノーツフレッシュオレンジ+黄橙色+純色マゼンタ
キャライメージ的に、もう少し色白でも良いかもしれません
●髪の毛
中間色をレッドブラウンベースで、黄橙色+純色マゼンタ+クールホワイトで色味調整。
明るい色、濃い色は、ホワイトより黄橙色+純色マゼンタの増減で行うイメージで作りました
●ドレス・スカート(濃いピンク)
ブリリアントピンクにクールホワイト少し
比率を変えて2階調作成
●ドレス・スカート(薄いピンク)
ブリリアントピンクにクールホワイト多め
比率を変えて2階調作成
ドレスのピンクは展示サンプルより、もう少し白よりにしたかった。
●スカート(黄緑)、胸リボン、背面リボン(下層)
半透明の生地を表現したく、透明パーツにしています。プライマーで塗料が乗るようにし、
先端はエメラルドグリーン+クリアーホワイト比率多めで少し透けた感じにし
中間はエメラルドグリーンの比率を上げます
暗い所は、中間色にビリジアングリーンを加えて塗っています。
展示サンプル、ここももう少し薄く、白よりにしたかった…
●スカート(1層目)
ドレス・スカート(薄いピンク)で全体的に下地白多めに残し、コントラスト高めに塗り
奥まった所や、色の変わり目にラベンダーをところどころ入れました。
ゲーム画面のモデルを見ながらそれっぽくなるよう、プラバンなどに吹いて練習してから塗装しました。
白い模様はエナメルのホワイトで凸モールドに乗せてゆく感じで。はみ出たら薄め液で拭き取ります。
各所にある花・クローバーは、手持ちのエナメル系塗料だと発色が良いものがなかったので
ファレフォ(マゼンタ、イエロー、ディープグリーン、ホワイト)で筆で描きこみました。
艶がないので仕上げのクリアー吹きでスカートと艶を揃えます。
●肩フリル(下層)
黄橙色+クールホワイト
暗い所は 黄橙色比率をあげ、少し純色マゼンタを入れています。
●ニーソックス
クールホワイトにラベンダー ブリリアントピンク少量で、ドレスと少し色味を変えています
4:スカートへのデカール貼付
スカート2層目の表裏の模様は、デカールで再現しました。
フリルの山状ひとつずつに貼っていきます。
ラインのデカールを対象の山一つ分の長さにカットします。
山状の片面にまず貼って位置決めし、反対側に折り曲げ、余剰部分をアートナイフをあてカットします
折り曲げる際、貼りたい方向から大きく外れる場合は、アートナイフで曲げる方向に切り込みを入れ、
ナイフの先で透明部分を拾い、貼りたい方向に誘導し設置するような感じで行いました。
位置が決まったら、細い綿棒やトイレットペーパー(吸水性のよいものを使うことが多いです)で水気を
とって固定します。
ラインのデカール少し多めに入れましたので、デカール同士がくっついたり、動かし過ぎて破れたら
新しく切り出し、どんどん進めてください。
本来は裏面からすすめたほうがよいのですが、難易度が低い表面の後部分からはじめるのがおすすめです。
表面が終わったら、クリアーを薄く何度か吹き付けてコートし、作業中の接触によるはがれの確率を減らします
作業量が多いため、折り返しで見えないとこは多少雑くなっても、貼り切るほうをお勧めしたいです。
5:最後に
パーツ数が多く、デカール貼付も大変と、難易度は中くらいかとおもいますが、作業量が大きいです。
是非、ゆっくりゆったりと製作を進めていただきたく。
パーツ壊した、デカール失敗して足りなくなった、その他質問・疑問点などありましたら、説明書のアドレスに連絡ください。
是非失敗を恐れず、組立(プロデュース!)してみてください。
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