大石泉 スプラッシュマーメイド 組み立て支援

ガレージキット組立の一般的なところは、書籍・ウエブ上に多くの情報がありますので、そちらを参照ください
ここでは、展示サンプルを組み立てていて、気になったところをざっと書きました。
ここで書かれている内容は、自分はこうしたよ〜という事で、良くない、おかしなところもあると思います。
あくまで参考として頂ければ…

1:はじめに

パーツの湯口の除去の際、指や手などを傷つけないよう、細心の注意をしてください。
特に今回、フロート下部の湯口は、面に食いついている感じなので、すこしずつ少しずつ除去してください。
アートナイフ、彫刻刀を使い少しずつ除去し、棒ヤスリ、紙やすりで整えます。
一度でやろうとせず、無理に押し切るようなことは絶対に避け、けがなどしないように注意ください。

2:組立

泉さん本体より、まず台座・フロートを組み立てたほうが良いと思います。
泉さんを組み上げると、ポーズの関係上置き場所に困ります。
先に台座を組み上げて、後から泉さんを乗せて勘合を取るようにします。
もし塗装後に仮置きして状態を見たい場合は、ビニール袋などをかませて直接こすれないようにし
色剥げ、色移りを防ぎます。

台座、フロートはクリアレジンで成形しました。
展示サンプルでの気泡埋めは、ガイアノーツの瞬間クリアーパテとアルテコのスプレープライマー。
下地はフィニッシャーズのマルチプライマーを使ってみました。


泉さん本体組み上げ自体は、それほど難しくは無いと思います。
髪の毛のクリア成形は先端の透明だけを利用します。
髪の毛の各パーツの成形・磨きを先におこなっておいてから、
”前髪とアホ毛”、”ポニーテール”にパーツを接着しまとめました。
それほど透明度も必要ないかと思いましたので、400→600→800番くらいまでで止めています。
台座支柱のみ1000番まで磨きました。

胴体と背中・腕のパーツは、軸打ちのうえ後はめしました。
合いはおおむね良好化と思いますが、隙間ができるようでしたら削りやパテで調整ください

展示サンプルの泉さんは、あとで外せるように、フロートとは接着しませんでした。
手すりも同梱のチューブにコードを通し、適当な長さに切ったものを持たせます
フロートの手すりの根本部分の端2か所にモールドがありますので、2mm穴をあけておき
チューブを泉さんの手、小指から人差し指に通し、泉さんをフロートに設置、
チューブ端を穴に差し込み固定します。
穴は少し深めに、チューブは少し長めと余裕を持たせたほうが、調整しやすいです。

他の個所もそうですが、塗装後の合いの調整はほぼ不可能と考え、
塗装前に必要なところは軸打ちし、塗装後は迷いなくスムーズに組み上げ・接着できるよう
シミュレーションしておきます。


3:塗装

展示サンプルですが、下記のように行いました。
色はあまり納得いっていないので参考までに。
どうしても暗い感じになってしまう。。。
最近だと市販の色数も増え、フィギュア向けのカラーも多数登場していますので、
よさそうなものをそのままか、それをベースに作るほうが、効率良いと思います。
塗料が足りなくなった時に、再調色しなければならないリスクもないですし。

基本色はMrカラーを使用し、一部ガイアカラーを使用しました
細かいところはタミヤエナメル、ファレフォを使用しています。
肌の赤味はピンクのパステル粉をこすりつけています。

●肌
キャラクターフレッシュ1をベースにキャラクターフレッシュ2と黄橙色を少し。
クールホワイトも混ぜて3階調作成

●水着
クールホワイト+インディブルーで2階調。もしかしたら暗い所にコバルトブルー少し入れたかも
その上にデカール貼付。曲面になじませるため、マークソフター、セッター必須でした(後述)
紐の部分はデカール貼付困難なので、エナメル塗料やアクリル塗料等で塗装下さい
作例は、ファレフォの052:BLUE、042:MAGENTA、001:HWITE を、薄めて重ねてみました。
アクリル塗料は試しに使ってみましたが、エナメル塗料でもできそうな気がします。
あとでふき取りができるように、水紐をふくめ水着部分には、一旦軽くクリアコートしてから塗装しています。

●フロート(イルカ?シャチ?)
1:プライマーをスプレーしその後軽くクリアーをスプレー。色を乗せれる状態にする
2:クリアーブラックを全体に、ひれの付け根等奥まったところは少し厚めに塗布
3:さらに、クリアーブラックにクリアブルー+クリアイエローごく少量を全体に塗布(元絵ぽく少し緑をいれたかった)
4:思ったより透明で中までみえるのが気になったので、クリアさが失われない程度に通常のカラーで階調塗り
  暗:ブラック
  明:ブラック+ホワイト+クリアブルー+クリアイエローごく少量
  展示サンプルでは、少しやりすぎて透明感が失われてしまいました。
  少し手前で止めて、やりすぎないように注意ください…
5:おなか等の白 ビニールな感じにしたく、通常のMrカラーホワイト(隠ぺい力が弱い)でやるつもりがなぜか…
  明:クールホワイト
  暗:クールホワイト に マルーン、コバルトブルー、ブラックごく少量
 をスプレーしてしまい、これまた透明感が失われました。
 Mrカラーに、クリアーホワイトなるものがあるのでこれもよさそう。

●髪の毛
1:プライマーをスプレーし、透明パーツに色が乗る状態にする
2:毛先から真ん中くらいまで、クリアイエロー+クリアブルーで緑にしたものをスプレー
3:毛先を残し、下記髪色をスプレー、奥まったところは少し暗めの緑をスプレー
  髪色は、(c15)暗緑色(中島系)+ 色の素(シアン)+クールホワイト で3階調作成。
  前回作ったニューウエーブ・ネイビーのを少し明るめにして再利用しました。
  ありものを使った感じですので、自分のイメージで、市販のよさそうな色を探して頂いても良いと思います。


4:水着へのデカール貼付

水着については貼付面積が広く強い曲面に貼るため、分割して収録しています。
それぞれパンツやブラのラインに沿って貼り、
デカールの継ぎ目はできるだけ重ならないようにします。
画像黄色のラインをパンツやブラのモールドに合わせる感じです

それでも曲面が強く、マークソフターで柔らかくしながら貼る必要があります
まず全体を何とか貼付け、もし色落ちしてしまった、隙間ができた、破れた場合などは
余白にパッチ追加しましたので、メインのデカールの上から追加貼付して修正に使用してください
最後にクリアーを薄く薄く、何度か吹き付けてコートしています。


展示サンプルも赤部分が結構色落ちしてしまっているので、いずれパッチで補修するかも。
しわになってもあまり神経質にならず、まずは貼りこんで完成させることをおすすめしたいです。
絵が描ける方であれば、インクジェットでデカール自作も可能でしょうし、
アクリル系かエナメル系で直接書き込みする。
どうしても難しいようなら、お好みのカラー、模様で仕上げてしまうのも楽しいと思います。

5:最後に

特に水着へのデカール貼付。かなり難易度が高くなってしまい申し訳ないです。
パーツ壊した、デカール失敗して足りなくなった、その他質問・疑問点などありましたら、説明書のアドレスに連絡ください。

ガレージキットは作るほどに技量が上がりますし、道具や塗料も揃っていき作業もしやすくなります。
是非失敗を恐れず、組立(プロデュース!)してみてください。


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